『数論・論理・意味論 その原型と展開』
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2019/8/20
数とは何か――紀元前から問われてきた,普遍的な問い.数論や論理,そして言葉の意味理解をめぐって,19世紀後半から20世紀後半までこの問いに挑んできた数学者・論理学者たちの思考の足跡を,彼らが残した著作・講義録・遺稿などの詳細な解読を通してたどる.
まえがき――知の巨人たちの戦記物語
序論 数理・論理・メタ数学の誕生と真理論・意味論の展開
第I部 論理主義の誕生と現代論理学の創始――デデキント,ブール-シュレーダーからフレーゲへ
第1章 デデキントの数論――論理主義の一つの出発点
第2章 ブール-シュレーダーの論理代数的論理主義
第3章 フレーゲの論理主義――「判断優位説」と「文脈原理」
第4章 ラッセルの論理主義と知識論抄
第5章 ヒルベルトの数学基礎論――メタ的形式主義への歩み
第6章 完全性前史――ポスト-ヒルベルト-ベルナイスとヒルベルトの問題提起
第7章 ゲーデルの完全性定理および不完全性定理への予示
第8章 不完全性定理の概要
第III部 真理・モデル・意味論の誕生と展開――タルスキの真理論とモデル理論
第9章 タルスキの真理定義――メタ理論の構築
第10章 内包的意味論の展開――カルナップ・チャーチ・モンタギュからクリプキ・カプランへ
第11章 直接指示,意味,信念
第12章 フレーゲ再考――意味・意義・真理
補論1 言語と哲学――言語的転回の射程
補論2 ことばと信念序説――デイヴィッドソンとダメットを手引きに
あとがき